検索・ブックマーク
Google

受託開発に「中毒性」があるかどうかは経営者の資質次第:ソフトウェアベンチャー

about : 起業戦略 
publisher : root

業界の構造や実態を憂慮する良い意見だと思います.
このような問題が起こるのは
ソフトウェアベンチャーの経営者は
「営業型」と「技術型」に分けられ,
起業直後の資金繰りをクリアできない会社が倒産し,
リスクを取る会社も当然,倒産する確率が高いことが
理由ではないでしょうか.


技術型の経営者とはプログラマーなどエンジニア出身で
技術に対する理解が深いタイプです.

このタイプの経営者はすばらしい技術をもった会社を造るのですが
売るのが下手であるとか,ニーズをつかむのが下手であるとかなどの
理由で初期の売り上げを得るのが難しく,
起業後の資金繰りをクリアできずに倒産したり
資金的余裕が無くなりリビングデッド化する場合が多いです.


逆に営業型とは大手企業の営業など営業系の職業が出身で,
コネがあり売るのがうまいタイプです.

このタイプの経営者は技術力のある会社を作ることは出来ませんが
ニーズをつかむのがうまいので,
そこそこの製品を作れば倒産しません.


かくして,営業型経営者による会社が多く生き残るわけです.


営業型経営者の会社が抱える最大の問題点は
経営者が技術を理解していないために,
また社長が営業出身であるために,
会社(上流側)がピンチになったときにド根性経営に陥りやすく
マネジメントを含めた技術的な解決を行わないことにあります.
(そしてしわ寄せが全部技術者or下流にのしかかるw)

このような事情から,結果として引用元エントリに指摘されたような
問題のある業界構造が出来てしまうのだと思います.

これは,日本の国際競争力を支えている工作機械中小企業において
技術者出身の社長が多い,という点と大きく異なる点です.

そう言う意味では,日本においては
技術的イノベーションによるソフトウェアベンチャーは少なく
営業的イノベーションによるソフトウェアベンチャーが多い
という見方も出来ます.


日本の技術型経営者によるソフトウェアベンチャーは
資金リスクを取りすぎ(または全く気がついていない)で,
営業(というか売る努力)を軽視しすぎだと思います.

また,営業型経営者によるソフトウェアベンチャーは
短期的なキャッシュに目が行きすぎで,
技術に対する理解が不足しているので
自社がピンチに陥るのは技術が低いからではなく
努力,すなわわち根性が足りないからだと思いすぎです.
(経営力や技術不足かも知れないのに知識がないので気がつかない)


私は「製品・サービスを作って売る」行為を行う場合は
社長(or上流側)の技術に対する理解が絶対に必要であると
考えていますが,
営業を行ってきた社長(or上流側)に
技術的な勉強をしろというのは無理な話なので,
以下のような解決策が有効なのではないでしょうか.

<技術型経営者の場合>
・起業初期は必ず「売るのがうまい人」と組む
・「売る」ということがどれだけ大変かと言うことを良く理解する
・社長自身のコミュニケーション能力(特にヒアリング力)を高める
・社長の技術的好みではなく,顧客の技術的ニーズをよく理解する
・技術力があるからといってリスクを取る理由にはならない

<営業型経営者の場合>
・起業初期は必ず「すごい技術の持ち主」と組む
・無駄な物(売れない物)を作る技術者の行為をある程度容認する
・焼き畑農業的なことやパイを食い尽くしても根性で売れると考えない
・常に新技術を必要とする新市場を探す
・経営が安定したら技術型経営者に交代する


よくベンチャーはリスクを取ってどうのこうのっていう話を
聞きますが,リスクを取ったら当然,会社は死にますwww
リスクを好んで取る経営者は無謀ですwww

リスクを取ってはいけません.
初期段階での資金予測や売上予測に対する安全率は
最低3に設定すべきです.

ベンチャーに勝ち目があるのは
「他の会社(人)から見てリスクが大きいように見えるけれども
特別な条件・能力・工夫・技術・しくみが自社にあるゆえに,
そのリスクが自社にとってはリスクではない」場合だけです.

だから,既存企業にとってベンチャーはバカに見えます.
よって,たいした妨害も受けず放っておいてもらえるわけです.


今の日本のソフトウェア業界が,
引用元エントリに指摘されている問題をはらんでいるのは
技術型経営者が売る努力や資金繰りを軽視しすぎているため,
または同質な技術者ばかりで起業し,
売るのがうまい人と組んで起業しないために,
技術型経営者のベンチャーが生き残らないのが原因だと思います.

技術型経営者のソフトウェアベンチャーが生き残るようになれば
もっと技術者に優しい業界になるのではないでしょうか.


[ソース]
『「中毒性」ある受託開発がソフトウェアベンチャーの躍進を阻む』
http://blogs.itmedia.co.jp/repedant/2 ...

関連
人気RSS記事

【政治】参院選総括「比例は16議席で、民主党が最多。国民からの高い支持は変わっていないとも思います」 安住選対委員長 人間って歳とるごとに死の恐怖はなくなる? おまえらが経験してきた色んな職種の、おいしい話教えて 谷亮子 当選 [微エロ注意] 女の子はどうして縞パン穿かないの?やっぱりバカなの? 読売「ツイッター、何故こんなものが流行るのか。首を傾げている人は多かろう」 世界中で語り継がれているイタリア軍、その強さの秘密とは? オレのハードディスクヤバすぎワロタwwwwwwwwwwwww 「日本はもうゲーム先進国ではない」…ゲームリパブリック社長・岡本氏 30万払って皆既日食を見に悪石島行った奴らどんくらい居んの?wwwwwwww オーキド「ここに なにもないじゃろ?」 極めて実用的な画像ばかりが貼られるスレ 涼宮ハルヒの憂鬱の新刊ってどれ? 平野綾の恋バナ解禁 けいおんてオナホールとコラボしてんのかよ…どうしようもねえな… DVDアニメ『シャングリ・ラ』7巻以降のタイトルが、急遽発売中止となりました。 【机の上】iPhoneのある部屋晒しスレ【母艦】 岐阜のどこですかね? ヨドバシ・ドット・コムでのアップル製品の販売終了。アップル社の要望でネットでの販売禁止に 【毎日・変態報道】毎日新聞、追加処分発表 「英文サイト出直します 経緯を報告しおわびします」

トラックバック
この記事へのトラックバックURL:

「中毒性」ある受託開発がソフトウェアベンチャーの躍進を阻む - 大迫正治 REPEDANT BLOG 2007-06-11 20:35:43

 日本のソフトウェア産業は「製造業」よりも「サービス業」に分類される。なぜなら、

コメント
NAME :

※URL・メールアドレスらしき文字列には自動的にリンクされます.
※タグは使用できません.

CALENDER
<先月 2010年09月 来月>
01 02 03 04
05 06 07 08 09 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

09/20 : 敬老の日

09/23 : 秋分の日

姉妹サイト
ゲーム情報ならgamefreakers.net
AA検索
STATUS

起動日時:2010-09-04 14:46:19
ホスト:38.107.191.96 (38.107.191.96)
クライアント:CCBot/1.0 (+http://www.commoncrawl.org/bot.html)
処理時間:0.463秒
データベース:20 query
キャッシュ:0.0% hit